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・大企業優遇税制は健在なり

2011年01月24日 11:24

 新年度の税制改革で,法人税の 5% 引き下げが決定した。これによって生じる財源不足を補うために,繰り越し欠損金に対する法人税制優遇措置などいくつかの優遇策見直しも行われたが,財源不足は拡大するばかり。この政府は財源無視のバラマキ財政が日本を元気づけるという勘違いを続けており,子ども手当などという愚策も地方自治体から総スカンを食うなど,財政運営に関する理念欠如は,嘆かわしい限りである。

 旧聞に属するが,1月19日の朝日新聞・朝刊 「私の視点×4」 に中央大学名誉教授 富岡幸雄氏の 「法人税改革 巨額の代替財源見逃すな」 という記事が掲載された。ここでは,いまだ手を付けられていない法人優遇税制の指摘とその見直しによる財源確保の検討必要性が述べられている。問題にされているのは,「法人間配当無税」。

 抜き書き的で富岡氏の論理展開を正しく伝えきれない恐れがあるが,財務省・国税庁や内閣からは絶対に公表されることのない興味深い試算値であるから,以下にポイントと思えるその部分 (記事の後半半分) を引用して,ご参考に供させて頂く。

以下引用
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 現行の法人税制では、企業が他社の株式を持った場合、受取配当金は課税益金に算入しないでもよい、とする措置が設けられている。法人は個人株主の集合体。だから、法人税は個人株主にかける所得税の代替だとみなし、法人と株主に対する二重課税を排除する、との考えに基づいている。
 しかし、この 「法人間配当無税」 は、多くの他社の株式を持ち、巨額の配当金を受け取る大企業にとっては、巨大な優遇税制となっている。大企業を個人株主の集合体とみるのは、まったくの幻想であり、経営実態に即さない。こんな優遇策は見直していいのではないか。
 企業が受け取る配当金は次第に膨らんでいる。国税庁の資料をもとにした私の試算では、過去6年間の合計額は45兆7966億円に達し、このうち巨大企業(資本金10億円以上の法人とその連結決算に組み入れられる法人)の分が9割、40兆4344億円を占めている。
 「法人間配当無税」による課税除外分はというと、31兆6938億円あり、このうち巨大企業分が9割、27兆9003億円になる。少なくとも、この巨大企業分は課税対象にすべきで、国ベースの法人税だけで実に、8兆3700億円の財源を失っていると推定できる。
 これを2008年度の1年間に当てはめると、失った財源は推定で1兆9807億円になる。つまり、単年度でも2兆円近い増収額を計上できるということになる。
 場当たり的に財源をあさり、課税ベースをゆがめるのではなく、税制を公正にするだけで、税率の大幅な引き下げができるのだ。
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引用ここまで

 菅内閣は 5% 引き下げを行なったが,財務省は 3% を主張していたとの富岡氏の指摘もある。菅直人は社会主義的市民運動を政治家としての原点とした人物であり,そういう出自から菅民主党政権は日本初の社会民主主義政権だと評されることもあったが,法人税引き下げや農業政策置き去りの TPP への思い入れなどみると,相当な新自由主義志向であることに間違いない。つい先だっては,〝政治主導〟の旗印もおろしてしまうという政治敗北も自ら認めてしまった。こういう何とも滑稽な政治環境に組み込まれてしまった国民は,先行きが全く見えないから手探り歩きもできないのだ。

 ところで,この引用の一番最後の部分は,とても気になる。富岡氏の「法人間配当無税」不公平性の改善を促す趣旨には賛成だが,この小論文の末尾 (「・・・・・・税制を公正にするだけで、税率の大幅な引き下げができるのだ。」) は,法人税率大幅引き下げ可能論(25日補足:待望論)を示唆しているのだろうか。今までの論調の大転回とも受け取れる表現ではないか。引用部分だけでなく全文を読み返したが,〝 法人税率大幅引き下げ可能論 〟 はまったく読み取れない。だが末尾にきてこの文言である。釈然としないものが大きく残ってしまった。

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