スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

・パウル・クレーを鑑賞

2009年10月21日 11:32

 横須賀美術館の企画展 「パウル・クレー 東洋への夢」 を鑑賞。絵画展を覗くために千葉から都内まで出かけることはあり得ても、よもやこれほど遠くまで行くことがあるなどとは考えてもいなかった。車で館山道を走り浜金谷から横須賀までフェリーに乗り、片道3時間。電車 (JRとか京浜等) を使っても、そんなものだろう。
 何を見たかったかというと、「東洋への夢」 という部分。風邪気味で微熱が退かず朝寝昼寝という日が2日ほどあったが、ほとんど調子が戻った気分一新でカメラをかえて遠出をしたいという気持ちが出てきたことも、クレー詣での一因。

 展示会場の順路は、クレーの初期作品に多く見られる東洋の絵、特に浮世絵の影響が濃いという線描作品群から出発している。北斎漫画に触発されてクレーがそれらを模写している作品では、線の繊細さや鋭さは際だっており、また単なる模写ではなく、人物の動きは左右反転したり、北斎とは違った方向からの人体の動きを表すものもあり、クレーの造形の独自性が強く意識されているのを感じることが出来る。

 ところがこういう作品は1900年頃から1910年前までの比較的短い期間のものが殆どである。抽象表現が進むそれ以降の作品には、ストレートに東洋の芸術、なかんずく浮世絵の影響を読み取ることが出来るものが少なく、いつものことながら乏しい鑑識力に情けなさを覚えながら会場を巡ることとなった。

 偉大な画家として世の中に認められるようになった30歳代半ば以降の作品も多数展示されている。この辺りになると、東洋の影響は中国の叙事詩への興味から生じたインスピレーションが文字絵へと絵画的な展開をしていくという類いの解説があるが、私には絵の中に所々に観られる具象(例えば人間の顔)がそのことを示すのかな、というくらいにしか理解できない。

 クレーという場合に私が持っている彼の絵画の作風の印象は、初期の作品にみられる具象的な描写が無くなって抽象表現が支配する30歳代半ば以降の絵画のものである。だから、そういう印象の範囲に入る絵で図録にも解説のないものに出会うと、東洋的なものがどこにどのように表現されているのか理解できず、焦るばかり。下にハリコした写真その一例である。
 こういう時は、‘東洋への夢’というタイトルを意識せずに、造形やリズムや色合いや、我流で感じるなにやらの意味合いを楽しむというクレーの絵を見るときのいつもの鑑賞の仕方になるのだ。

 例によって図録は、今のところナイトキャップ(水割りウィスキー)のお供だが、2,3ページを眺めるとその夜は用済みになっている。もうすぐ、本棚のどこかに紛れ込みそう!

《 展示会案内パンフ 》


《 絵を拡大:「女の館」 1921年 愛知県美術館蔵 》


〔参加ランキング〕どうか,二つの「参加ランキング」応援をお願い致します。
にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。