スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

・版画って,一体誰の作品?

2010年08月12日 17:43

 11日,Bunkamura ザ・ミュージアム(東京・渋谷)で開催中の 「ブリューゲル 版画の世界」 を鑑賞。

 版画作品を見ていつも感じることがあるが,それは,版画って一体 ‘誰の’ 作品? ということ。 今回の場合に即していえば,画家ブリューゲルが下絵を描き,彼の版画分野の師でもあったヒエロニムス・コック (コック以外の彫師の作品も多数あり) がそれを版画に彫り印刷して発行するという流れの中で生まれたものが,‘ブリューゲルの’ 版画として展示されており,私たちはそれを ‘ブリューゲルの版画展’ として鑑賞するのだが,これは私にとって説得的なストーリーではないのだ。

 歴史的に見れば, 「15世紀までは多く、下絵、彫版、発行のすべてをひとりで行っていたのに対し、16世紀には工程の分業化が進んだ。」 (BunkamuraのHP 「ブリューゲル 版画の世界」。 展示会は8月29日まで。) 由だが,これだけでは私の疑問は解けない


 いまさら何を言っているのだと嘲笑されるだろうが, ‘書く’ こととは全く異質の ‘彫る’ ‘刷る’ という思考・手仕事 (つまり,作業者独自の思考の上に成り立つ行為) が入っていることに,かなりの引っ掛かりを覚えるのだ。彫師コックは画家ブリューゲルの下絵の一部を版画向けに手直しすることもあるとされている。

 この辺りに何やらの論争のようなものがあったかもしれないから少し調べてみるかなどと考えながら,150点程の版画(ブリューゲル作品はそのうちのおよそ半数)を2時間ほどかけて鑑賞してきた。
 聖書の世界,ネーデルランドの民衆の生活(生活全般,特に農民の労働,子供の遊び,祭りなど), 作品に込められた寓意などの知識・理解力はないのだが,題材への緻密な配慮と強い描写力には飽きることがなく,大混雑の中を行きつ戻りつしながら十分に楽しんだ。

≪案内パンフの表(おもて)≫


≪画集「ボス/ブリューゲル」。ブリューゲルの銅版画,木版画は10枚ほど掲載あり。
もっとも,表紙のこの絵は,ボスのもの。≫


〔参加ランキング〕どうか,二つの「参加ランキング」応援をお願い致します。
にほんブログ村 シニア日記ブログ 男性シニアへ


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。